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詐欺師が「詐欺」「偽装」と批判する公務員改革法案

JUGEMテーマ:ニュース


◎突貫作業、基本権先送り=野党「偽装改革」と批判−公務員法案


 政府は19日、国家公務員の幹部人事を首相官邸主導に改めるための国家公務員法改正案を閣議決定、国会に提出した。「革命的な法案」と強調するが、1カ月余りの突貫作業で作成され、労働基本権付与などの難題は先送りされた。野党は「偽装改革」などと批判しており、国会審議を乗り切るのは容易でない。
 
 「もっと頑張ればより大きな立場で仕事できるぞと、その思いを公務員の皆さんに持っていただいて、この国が良くなることを期待したい」。鳩山由紀夫首相は同日夜、改正案の意義を記者団に強調した。
 
 改正案は事務次官級、局長級、部長級を同格とみなし、「抜てき」や「降任」人事を柔軟に行えるようにすることが柱。内閣官房に「内閣人事局」を新設し、政治主導で省庁横断の幹部入れ替えを進められるようにした。
 
 ただ、公務員制度改革の重要テーマである労働基本権問題は、今回の法案には盛り込まれなかった。民主党は、公務員に基本権を付与して、民間企業と同様に労使交渉で給与を決定する仕組みの導入を目指している。同党が掲げる「国家公務員の総人件費2割削減」には、この問題を決着させる必要があるとの見方が強い。
 
 しかし、仙谷由人国家戦略担当相は19日の記者会見で、「職員団体、人事院、総務省との協議を丁寧にやらないと(いけない)」と強調。基本権問題の結論を得る時期を、これまで言及していた「今秋の臨時国会」から「来年の通常国会」に後退させた。
 
 一方、野党側は改正案の内容を強く批判している。次官級から部長級までを同格とみなす規定に関し、自民党政調幹部は「役人は政権に擦り寄るだろう。(人事が)政府の恣意(しい)に陥る危険がある」と指摘。「このままでは反対せざるを得ない」と語った。
 
 みんなの党代表の渡辺喜美元行政改革担当相も会見で、課長級への降格の仕組みがなく、幹部公務員が増えるだけだとして、「非常に不十分。偽装改革だ」と反発。国会論戦で徹底追及する姿勢を示した。
  
時事通信 平成22年2月19日 より全文引用


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§ 今更な自民党

 官僚主導を最後まで否定しなかった自民党は、たとえ政権を奪い返しても行政権を直に自分で握る根性もなければ責任を負う気もなかろう。
 
 かつてそうであり、今もそうである。
 
 それが次の台詞に表れた。
 
 「(人事が)政府の恣意(しい)に陥る危険がある」
 
 上の台詞は「政権が役人に擦り寄」った本人である自民党から見た言葉であって、客観的・無色透明の第三者(なんてものは世の中には存在しない)が言った台詞ではない事に注意すべきだろう。
 
 自民党政治というのは一種の「賢人会議」であった。(実力は凡人に過ぎなかったが)
 
 国民が選んだ政治家に「任せる」政治を国民に強要していたのだ。
 
 それは例えば「悪いようにはしない」(麻生前首相が総選挙前に団体まわりにおいて言った台詞)という言葉がそれを示していた。
 
 だが、任された、いや、勝手に任されていた気になっていた自民党政治家は実際にはその実力がないので、官僚に擦り寄り、丸投げしていたに過ぎない。
 
 であるのに、あたかも恙なく国家運営を行ってきたかのように装ってきた。
  
 つまり自民党政治家は、政治家ではなく評論家に陥っていたのだ。
 

 政府が民主主義=政治主導の為に、人事で組織の構成を変えるのは当然の責務であるのに、「恣意」等と、まるで民意とは無関係の官僚側の論理を擁護するかのような発言が出てきたのは、自民党が政権に復帰すれば「かつての」官僚主導政治に戻ることを意味する。
 
 言っておくが、人事を「政治的責任」においてやるのは、行政効果を最大化するためなのである。
 
 それが「恣意」によって行われたかは、実際に行政効果が出たか否かで量られるべき問題であろう。
 
 だが、やる前から「恣意とは何か?」という事も示さずに「恣意的に運用される危険性」等と分かったようなことを言っているこの連中。
 
 実際に降格人事がなされれば、マスコミと自民党は実際の効果がどうだったかというところまで我慢せずに、お構いなしに「恣意だ」「横暴だ」と決めつけて大騒ぎするつもりで居るだろう。
 
 それは直ぐに明らかになる。
 
 そして安直な国民は、マスコミが作り上げた鳩山首相や小沢幹事長のイメージを信じ込んだのと同じように、そのネガティブキャンペーンに同調する可能性が極めて高い。
 
 だが、自民党では民意実現のための前進はなく、後退が有るのみで終わるのはわかりきっている。
 
 それが分かっているのはほんの一部に過ぎず、その他大勢は空気だけで投票先を変えるだろう。
 
 次の参議院選挙は、最初の試練だ。
 
 
 ・・・・  ・・・・   ・・・・   ・・・・   ・・・・  ・・・・   ・・・・
 
 
§ お気楽評論家政党には出来ない改革
 
 一年にも満たない民主党政権が、国民に向けて全て整ったかの様な「公務員改革法案」を出してこなかったのは何故か?

 それは真面目だからだ。
 
 民主党は、表紙だけ新しくして批判をかわそうとした舛添(ホワイトカラーエグゼンプション→家族団らん法)とは訳が違うからこそ、慎重になっている。
 
 仮にみんなの党の様なことをやった場合、現実問題として、スイッチが切り替わるがごとく急激な変化が行政組織に起きるだろう。

 それでは現場実務に混乱が生じる。
 
 その混乱の被害が向かう先は国民である。

 それを避けるには、ステップを一つずつ上っていくかの様に改正を続ける他ない。


 秦を三流国家から覇権国にしたてあげ、後の中国統一の礎を築いた商鞅の改革は、2段階で行われた。

 彼の改革は血を見なかったとはいえ、決して国民の支持の上に行われた改革ではなかった。

 既得権益をはき出す側から多くの抵抗を受けつつ完成したのは、君公という強力な主導者が背後にいたおかげであり、それが後日の隆盛を決定づけた。

 


 日本は、内容的には秦ほどの大変革を行うことにはならないが、しかし、戦争という血を見ないで行われるこの国始まって以来の困難な大改革を断行しようとしている事に変わりはない。

 織田信長は武力で旧勢力や既得権益にしがみつく者達を殲滅したが、鳩山政権は自民党やマスコミを血祭りに上げる事が出来ない。

 明治維新の時のように、天皇を御旗に官軍・賊軍という色分けで戦える訳でもない。

 かつての大改革の様な「粛正」が無いので、既得権益を奪われる側は、相変わらず抵抗を続けられる。

 だから鳩山民主党政権がやろうとしている事は、大改革なのである。


 その事を理解せずに、やたらと理念的理想主義を押しつけようとすれば、改革は失敗する。
 
 少しでも引っかき回して党への支持を集めたい野党やマスコミの言葉に、どれほどの人々がのってしまうのかが、改革の成否を決めるだろう。
 
 国民が「ぶれ」た時、改革は失敗する。
 
          
注)『当プログに対するコメント投稿上の注意

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Comment:
2010/07/19 9:14 PM, - wrote:
管理者の承認待ちコメントです。
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