2010.07.24 Saturday/
◎ 米軍再編に「負の連鎖」危惧…グアム移転先送り
【ワシントン=小川聡】米政府が沖縄に駐留する米海兵隊約8000人のグアム移転の2014年の達成を事実上断念したことは、グアムの軍事施設と民間インフラ整備の財政支出が事前の予想を上回るうえ、整備の長期化が避けられないとの見通しになったことが背景にある。 米議会では、長引くアフガニスタン戦争と景気低迷で、国防予算の削減を求める声が強まっている。移転の遅延は沖縄の基地負担軽減にかかわる米政府の西太平洋地域の米軍再編全体にも影を落とすことが予想される。
グアム移転先送りの発端は、グアム政府の強い反発だった。米国防総省は昨年11月、環境影響評価の素案を発表したが、これに対しグアム政府のカマチョ知事らが民間インフラ整備の計画を強く求めた。
整備には一定期間が必要なうえ、予算がふくらむのは確実で、米政府や議会内では、現状ではグアム移転の見通しが立たないとの見方が強まったという。これにより、11会計年度の予算法案では、軍事施設建設に関するグアム移転費が大幅削減される結果となった。米議会では「議員たちが予算の削減対象を血眼で探している状態」で、グアム移転の予算にその矛先が向けられたともいえる。
日米関係筋は、こうした動きを、「普天間移設とともに『負の連鎖』が続き、米軍再編全体が縮小均衡に陥る可能性がある」と強い危惧(きぐ)を示した。
読売新聞 平成22年7月23日 より全文引用
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海兵隊が沖縄に居なきゃいけない理由、それは「アメリカが沖縄に海兵隊を置いておきたいから」だ。
別にそこには軍事的合理性も、有事に対する即応性も無い。
一番アメリカにとって都合がよい。
だから置いている。
それを今から証明しよう。
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§ 海兵隊は今どこにいる?
今、海兵隊の部隊はどこに展開していますか?
イラクやアフガニスタンでしょう。
「今」居ない。という事は「今」有事になっても間に合わない。
「有事」って何?
それが「奇襲」を言うのなら「今」居なきゃいけないが、「今」居ません。
どうします?
敵国の立場になって考えてみましょう。
貴方が中国でも北朝鮮でもテロリスト集団でも良い。
どこかを攻める場合、そこに兵力がいるかどうかも確かめずに攻めるか?
少しでも抵抗が弱い時に攻めるでしょう。
仮に陸上部隊が張り付いている中で攻撃する場合はどうします?
アメリカではないが、制空権を奪い、ミサイルで敵の防衛網を破壊し、制空権を奪取し、制海権を取った後に上陸するでしょう。
結局、「有事」における海兵隊なんていうのは、「話」としても出番がない。
徳之島案ってのがありましたね。
あそこへは「ヘリでひとっ飛び出来ない」という事で「喜ばしくない」という話がアメリカから出たと言っていますが、沖縄とイラクやアフガニスタンの間は、沖縄と徳之島との間よりも近い?
そんな事はないでしょう。
要するに「都合の良い訓練場所と休息所」が欲しいだけ。
だったらグアムで良いはず。
従って、日本にとって「海兵隊が沖縄に必要」というのは嘘である。
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§ アメリカの本音
沖縄ではかつて在日米軍関係だけで年間1,000件を越す事件・事故があったが、ここ数年は約800件くらいだという。(それでも本土の都道府県の全件数よりも遙かに多いには違いない)
海兵隊が強力な兵力であっても、それを「平時」において受け入れる地域の治安をも穏やか成らざる状況にしているのが、海兵隊なのである。
そんなのをアメリカ本土に入れたらどうなるか?
当然、治安問題と訴訟問題に発展する。
訴訟国家であるアメリカでは一気に負担が増えるだろう。
だから「日米地位協定」がある日本に置いておきたい。
おまけに日本は読売の様な「お追従報道機関」があって、少しでも「アメリカ様」に都合の悪い事は直ぐに「日米関係の悪化が懸念される」としてネガキャンをはってくれる「反日報道」を繰り広げてくれる都合の良い「地域」である。
使い勝手の良い事この上ない。
それでもグアムに海兵隊を引っ込めようとしたのは維持費の問題と、中国が勢力を伸ばしてきたからだと言われている。
グアムはアメリカの市民権を持っていない。
ある種「日米地位協定」に似た位置づけの中に居る。
使い勝手の良さは似ている。
兵力としての海兵隊は魅力的でも、そこから起こる不都合で苦労したくない。
日米地位協定もあり、既にインフラの整っている沖縄から「出て行きたくない」というのが、アメリカの本音なのだ。
そこに沖縄県民へのいたわりもなければ、日本に対する配慮もない。
そうさせたのは、自民党と読売である。
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§ 「負の連鎖」を断ち切るには?
「負の連鎖」を断ち切る一つのトピックと言えば、何と言っても日米地位協定を破棄する事です。
日本の司法に服従せしめる。
60年も付き合ってきてまだ属国扱い何ぞ許し難い。
そうやっておいて日本の司法当局を沖縄において最強にする。
ばしばし捕まえて、起訴し、有罪にする。
機密も何も、日本が押収する。
それがやれなくて何が「日米同盟の深化」か?
だが、そこまで行くには日本人の意識を変革する必要がある。
「負の連鎖」を断ち切るために、まともにアメリカ批判が出来る環境を作り、日本人のための世論を我々は堂々と持てる様にしなければならぬ。
それも持たずに「世界の安全と平和のための責任をアメリカと享有」なんて、何を寝ぼけた事を言っているのか?という事になろう。
陰で必ずこう言われるのである。(アメリカの属国のくせに)と。
アメリカはアメリカの都合で好き勝手な事を言ってきている。
だから海兵隊のグアム移転費負担額の増額要求なんて、実に安直に要求してくる。
どうしてそんなに安直に要求できるのか?…と言えば、それは「負の連鎖」が今の今まで連綿と続いてきたからに他ならない。
つまり、自民党と読売が作った「要求すれば金が出る都合の良い日本」に対する態度の延長なのだ。
こんなアメリカに日本が「前政権からの約束だ」なんて生真面目に守る必要のあるもの何ぞ全く無い。
おもいやり予算だって一定額ではなかったはず。
一体何の「お約束」であんなに金額が増えてきたのか?
「自虐」が過ぎて、如何にも日本政府がアメリカを「怒らせた」とかいう「受け身」的な発想に話を収めようとするのは止めにすべきだろう。
第一、この様な話には一つも「日本人の視点」が無いではないか。
読売なんていう馬鹿な新聞を読んでいるから、アメリカの都合の良い人に成り下がった阿呆な日本人が多いのだ。
こんな新聞は購読を中止し、日本人の立場から安全保障などを論じるメディアを早急に育て、議論を高める必要がある。
実際、如何に米中の接近がすさまじいか、日本人は忘れている。
小沢氏の訪中なんてアメリカの接近の仕方に比べたら、鼻くその様なものだ。
それでも「アメリカに都合の良い日本」でいさせようとする馬鹿な駐米大使や宮内庁長官が民主党政権にケチを付け、メディアが煽り、これまた間抜けな「右翼」(本当はただのアメポチであり、偽装愛国者ではないか?と思うが)を煽ってしょぼいテロ行為をさせる。
そのアンポンタンさは、全く腹立たしい。
日本人は日本の為に「まず」考えるべきであろう。
「縮小均衡」に怯えるだけの日本にしようとする読売などという下らない新聞社をぶっつぶし、まともな世論が作れる様に、真っ当なジャーナリストが活躍し評価される社会を作る事が早急に必要である。
それが「負の連鎖」を断ち切る事になる。
注)『当プログに対するコメント投稿上の注意』
防衛省・防衛行政・安全保障 | 16:17 | comments(0) | trackbacks(1)