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積み木崩しの主犯の黙殺 〜イラク輸送違憲判決〜

JUGEMテーマ:ニュース


◎<イラク輸送違憲>空自幹部「士気に影響出ねばいいが」

 防衛省や自衛隊では17日、名古屋高裁判決に驚きと失望の声が上がった。増田好平・防衛事務次官は「大変遺憾だが、今の時点で派遣を見直す考えはない」と強調した。

 イラク派遣は03年から始まった。航空自衛隊は隣国クウェートからイラクの▽バグダッド▽アリ▽エルビルの3空港に多国籍軍の人員・物資を週4、5回輸送している。大型のC130輸送機を持つ小牧基地(愛知県)を中心に延べ約3200人が派遣された。

 空自幹部は「インド洋の給油活動に派遣された海上自衛隊の司令官が『憲法違反と言われた一国民として我々にも意地と誇りがある』と話していたのを思い出した」と残念そう。別の幹部は「現地の士気に影響が出なければいいが」と心配した。防衛省幹部は「(イージス艦衝突事故などの)一連の不祥事が沈静化しただけに、新たな国政の火種にならなければいいが」と話した。

 2日前の15日には約100人の交代要員が現地に向かった。イラクでは空色に塗装した自衛隊の輸送機が「幸福の青い鳥」と呼ばれており、それをPRするフィルムを日本の電車内のテレビなどで放映したばかりだった。【本多健】
 
 
 
◎<イラク輸送違憲>政府は静観 海外派遣への影響懸念も

 航空自衛隊のイラク派遣をめぐる17日の名古屋高裁判決は、空自の兵士輸送を「多国籍軍の戦闘行為に必要不可欠な後方支援を行っている」と違憲認定した。「非戦闘地域での支援は武力行使の一体化に当たらない」としてきた政府見解と真っ向から異なり、自衛隊の海外派遣の根拠を否定しかねない判断だ。判決自体は国側の勝訴で、政府は「活動に影響を与えない」(町村信孝官房長官)と静観の構えだが、今後の派遣に与える影響を懸念する声も出ている。

 イラク復興特別措置法は戦闘行為が行われておらず、かつ自衛隊の活動期間を通じて戦闘行為ができないと認められる地域を非戦闘地域と定義している。「非戦闘地域ならば派遣しても自衛隊は武力行使に参加しない」との論理から生み出された概念だった。

 政府は空自が活動するクウェートの空港とバグダッド飛行場、2地点間の空路を非戦闘地域と認定している。しかし、判決は昨年6月に久間章生防衛相(当時)が「バグダッド空港の中でも外からロケット砲が撃たれるということもある」と国会答弁したことなどを引き、バグダッド全体を事実上「戦闘地域」と判断した。

 これに対し、町村氏は17日の記者会見で「非戦闘地域の要件を満たしている」と改めて表明し、防衛省首脳は「戦闘地域とは違うに決まってるだろう」と不快感を示した。

 高裁判断と政府見解の大きな溝は、兵士輸送をめぐる見解にもある。判決は、輸送について(1)多国籍軍と密接に連携(2)戦闘行為が行われている地域と地理的に近い(3)戦闘要員を輸送している−−などと指摘。多国籍軍の戦闘行為の重要な要素になっているとして、「武力行使との一体化」と認定した。

 これは、周辺事態法やテロ特措法などで、自衛隊の海外派遣をめぐって政府がこれまで積み上げた「非戦闘地域での後方支援は合憲」との見解を突き崩しかねない。このため、政府内からは「安全保障を分かっていない法律家の見解」との声も上がっている。【松尾良】

毎日新聞 平成20年4月17日 より全文引用



 司法権は政治的な「空気」を読む必要はなく、かつ、政府独自の「解釈」に縛られる理由はない。
 
 何故なら、それが為されれば司法権は行政権の行為の「追認機関」と化し、国家が国民を虐げはじめても防ぐことが出来なくなるからだ。
 
 
 ・・・・・   ・・・・・    ・・・・・    ・・・・・    ・・・・・   ・・・・・
 
  
 「自衛隊の居るところは非戦闘地域」等と言う馬鹿げた答弁で押し切った与党の論理構成のぬるさは、政府が何を積み上げてきたと言おうが「崩れやすい積み木」であった事は否定しようがなかった。
 
 少し詳し目の説明でも、「ならば非戦闘地域とは、戦闘地域からどれくらい離れていれば非戦闘地域なのか?」という事や、「戦闘行為とは具体的にどの様な行為を言うのか?」といった点は、例えこの判決に不満を抱き、政府の方針を支持している人といえども答えは一定せず、かつ容易ではない。
 
 端的に言って、特にイラク戦争の場合は「有志連合」の根拠であった「大義名分」自身が崩れ去っているのである。
 
 何から何まで「便宜的」で通してきたツケを、自衛隊員の殉職という形で払わずに済んでいるのはラッキーとしか言いようがなく、現在被害を受けていないとしても、政府の解釈が「妥当」であるという根拠にはならないのである。
 
 
 では、妥当であるという根拠には何が必要か?
 
 
 少なくとも、「自衛隊員が戦闘に巻き込まれた場合、具体的に誰がどういう責任を負うのか」と言うことが示されていなくてはならない。
  
 「いやいや、戦闘地域に行かないし、戦闘行為に巻き込まれる筈がないから考える必要がない」等と言っている限りは、誰も信用しない。 
 
 年金問題も、公害問題も、薬害問題も、裏金、政治資金、・・・・全ては「あるはずがない」事が「あった」からこんな事になっているのである。
 
 描ききられない未完の下手な絵を売りつけられ続けている国民の一人としては、今回の判決の意義は大きいと思う。
 
 だが、下手な絵の描き手(政府与党)は黙殺するだろう。
 
 だいたい「公約」すらも守らずにのうのうと権力の座に居座っている連中なのである。
 
 自衛隊員の一人や二人戦闘行為に巻き込まれても、「非戦闘地域だ」と言ってきた人々は誰も責任をとるまい。
 
 だから、私は現政府与党は絶対に支持しない。
 
 する理由が全く見あたらないからだ。
 
 名古屋高裁が原判決で示した「違憲判断」によって落ちる「士気」と、「非戦闘地域であるのに戦闘で殉職した」という事実が生じた場合に「誰も責任をとらなかった」場合に落ちる「士気」では比べものになるまい。

 靖国に祭り上げられるだけで満足させようというのならば、それをハッキリ言ったらどうか?

 
注)『当プログに対するコメント投稿上の注意

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2008/04/18 11:48 AM
JUGEMテーマ:反戦 至極当たり前の判決がようやく名古屋高裁で示された。「自衛隊の派遣された地域が非戦闘地域」という名言(?)を遺した小泉は、この判決をどう見ているのか。イラク自衛隊 多国籍軍空輸は違憲 名古屋高裁が初の判断  イラクへの自衛隊派遣は
イラク派遣空自 違憲判決 / 王様の耳はロバの耳
2008/04/18 9:41 AM
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耐用限度を超えた平和憲法 / 罵愚と話そう「日本からの発言」
2008/04/18 9:17 AM
「イラク派兵は憲法違反 画期的判決が出る!」について  素直に読めば、自衛隊は憲法違反だと思う。憲法は自衛権を放棄していると思う。日本語が読み書きできれば、中学生でも、そう判断すると思う。無理に無理を重ねて、うそにうそを塗り重ねての、空自派遣であり、